顧客から返金を希望された場合に、速やかに処理ができるプラグインです。
店舗側としては売り上げに影響する返金要求ではありますが、迅速かつ確実に実行できる環境を整えておくことで、対応の悪評を招くことなく顧客喪失を防ぐことも可能になります。
またクーポンの提供を顧客側が選べるように設定することで、顧客が他店へ流れることなくリピート購入に繋げられます。
返金処理を自動化
顧客が利用できるマイアカウントの管理画面から、1クリックで返金リクエストを実行することが可能になります。
即時払い戻しに対応している決済手段であれば、完全に自動化でき、顧客を待たせることが少なくなります。
物販で物流が発生するものや、代金引換など即時払い戻しに対応していない決済手段の場合は、規定のフローに沿ってスムーズに手動で返金処理を行うことができます。
返金処理を現金もしくはクーポンで提供
金銭による払い戻しまたは返金分のクーポン提供を、顧客によって選択できるよう設定できます。
顧客が払い戻しの際にクーポンを希望し、ショップ側で承認すれば、顧客にメールでクーポンを自動的に提供することができます。
通常、顧客から払い戻しリクエストが行われた場合、ショップ側で承認が必要ですが、設定により自動承認も可能です。
以上が主な返金請求の機能説明になりますが、このプラグインを導入する事で、
- 迅速な返金処理による顧客フォローの向上
- クーポン提供の選択肢を増やすことで他店への流出を防ぎリピート購入を促進
- 一連の返金処理を半自動化、または完全自動化させることで業務の負担を軽減
が期待できます。
返金請求 の使い方
初期設定
プラグインを稼働させるための初期設定画面を解説します。
返金処理をスムーズに行うためにセットしておきましょう。
選択項目はストア全体に影響します。
- [WooCommerce] > [設定] で [返金処理設定] を選択

各項目について設定します。
- 注文ステータスの払い戻しリクエストを許可する
「支払待ち」「処理中」「保留中」「完了」「キャンセル」「払い戻し」「失敗」「事前注文」「払い戻しのリクエスト」から適切なステータスを設定します。
払い戻しを許可しない場合は空白にしておきます。
- 注文ステータスを待つ払い戻しを自動承認する
空白の場合は自動承認しません。
- クーポンを提供しますか ?
クーポンを提供できるようにするかしないかを決定します。
- 払い戻し期間
初期設定では30日間となっています。
- [変更を保存] をクリック
以上で初期設定は完了です。
返金リクエストの申請
注文の完了した顧客がマイアカウントで払い戻しの意思表示ができるようになっています。
顧客自身がマイアカウントにログインしてを行う手順となります。
顧客から返金の仕方を問われた場合にも参考になるようにしています。
- ウェブサイトの [マイアカウント] からログイン
ログイン情報はアカウント作成時にメールで送信されています。

- サイドメニュー [ご注文] またはメッセージ中の [最近の注文] をクリック

- [払い戻しリクエスト] をクリック

- 必要項目を入力して [リクエストを送信] をクリック
基本設定は現金による返金にリストマークが付いています。
クーポンを希望する場合は下段を選択します。
ここでは現金による返金で進めます。

- [OK] が表示されるとリクエスト完了

- 顧客へメール送信
顧客へ払い戻しのリクエストが行われたことを通知するメールが届きます。
※ 自動払い戻しを店舗側で設定していない場合は「審査中」と表示されます。

- マイアカウントを確認
ステータスが「払い戻しのリクエスト」となっていることを確認します。

- 返金処理完了をメールで通知
店舗側で返金処理が完了するとメールで通知されます。

以上がマイアカウントからの払い戻しリクエストの流れになります。
具体的な返金の方法(口座へ振込等)は店舗によって異なるので事前に確認が必要です。
返金リクエストの処理
顧客が払い戻しのリクエストを実行するとメールで通知されます。
その後の運営側の対応の流れを説明します。
基本の流れとして全額を手動で返金処理する場合を想定しています。
- メールで [払い戻しのリクエスト] 通知
顧客が払い戻しを希望した場合にメールで通知されます。
メールフッター部分の [払い戻しリクエストを管理する] をクリックします。

- 注文管理画面に移動
なお、 [WooCommerce] > [注文] > [Refund Requested] でも払い戻しのリクエストを送信した顧客の情報を確認できます。
返金処理を行う顧客をクリックします。

- 状況を変更
[WooCommerce] > [注文] > [注文を編集] の [状況] を「払い戻しのリクエスト」から「支払い待ち」にして更新をクリックします。

- [払戻額] をクリック

- 返金額を入力
商品代と送料が顧客負担ならば送料を含めた金額を入力して [手動で¥〇〇を返金] をクリックします。

- 返金処理の再確認
実行前の確認が表示されますので間違いなければ [OK] ボタンをクリックします。

- 返金処理完了

以上、店舗側の返金処理の流れになります。
払い戻しのパターン
- 顧客が金銭での払い戻しを要求
- 即時払い戻しの設定をしていない場合は、手動で返金額を入力しての対応となります。
- 即時払い戻しの設定をしている場合は、店舗側が「払い戻し」にステータスを変更した時点で全額が払い戻されます。
- 顧客がクーポンを要求
- 即時払い戻しの設定をしていない場合は、手動でクーポンコードを入力しての対応となります。
- 即時払い戻しの設定をしている場合は、店舗側が「払い戻し」にステータスを変更した時点で全額がクーポンで払い戻されます。
以上が店舗側の返金処理の流れです。
即時払い戻しは金額の編集ができませんし、顧客へのメッセージも送信されないので、誠意ある対応をするならば多少の手間がかかっても手動で対応する方が良いでしょう。