Save Progress は入力途中のフォームを一時的に保存できる機能を追加するアドオンです。
このアドオンを使用すると、ユーザーはフォームを複数保存することが可能になります。
非会員のユーザー(ゲストユーザー)でもフォームを保存可能です。
またユーザーは保存したところからフォームを編集可能なため、入力のやり直しを嫌っての離脱を防ぐことができます。
フォームが保存できないデメリット
インターネット上では、フォームをがたくさん見ることができます。
- 会員登録
- 資料請求
- セミナーや講習会などの受付
- 求人申し込み
- お問い合わせ
- アンケート
など目的や種類、あるいはフォーマットも多種多彩です。
入力項目が少ないフォームと多いフォームがありますが、入力項目が多いフォームは、途中で止められないという心理的な圧力を感じます。
なぜならば、入力したデータが誤操作、例えば、うっかり「前に戻る」「閉じる」ということをやってしまった時に、それまでの労力がすべてムダになるからです。
長くて情報入力量が多いフォームほど、受けるダメージは多くなります。
二度もおなじことを書くことほど、ストレスに感じることはありません。
これはフォームを設置している上での大きなデメリットです。
もしもフォームが入力途中でも保存が可能なら、離脱者を少しでも抑止できる可能性があります。
フォームを入力途中で保存可能に
日々、忙しく過ごしている中で、5分や10分といったスキマ時間を使って、フォームに記入することは、実は容易なことではありません。
3つほどの空白を埋めるだけのフォームと、10数個もの空白しかも入力必須事項が多く、しかも選択だけではなく記述を伴うフォームなら、前者の方が負担は軽いもの。
しかし、どうしても入力してもらう情報が多岐にわたるとき、ユーザーは途中で入力を一旦停止して、別の用事に時間を割きたいことも頻繁にあるわけです。
もしフォームが入力途中で保存できるとしたら、ユーザーフレンドリーなサイトとして評判は高まることでしょう。
Save Progress の特徴のひとつに、ゲストユーザー、つまり初めてサイトに訪問するユーザーであっても、自由に途中で保存ができることが挙げられます。
保存機能を提供することで、入力データを保護していることをアピールできます。
ユーザーは保存したところからフォームの入力を再開可能
フォームを入力途中で保存できる機能があれば、ユーザー側のメリットとして、
- 緊急に離席する状況になっても安心
- 入力に焦らなくて良い
- 誤操作による入力データ喪失の防止
などがあります。
子育て中などは、特に短時間で事務タスクは終わらせたいため、保存したところから再開できる機能は助かります。
Save Progress アドオンは、それが可能です。
途中まで入力されたフォームのデータを確認
Save Progress を導入すると入力の途中で保存されたフォームのデータを確認することができます。
これにより、ユーザーがどこまで入力して一時離脱したのか、一目で状況を把握できるようになります。
コンバージョンまであと少しの入力という状況ならば、ユーザーは最後の「フォーム送信」まで、一気に行動してくれるでしょう。
保存によって誤った情報を訂正する時間も作れるため、ユーザー側と管理者側の双方に Save Progress の導入はメリットがあると言えます。
入力途中のフォームを一時的に保存できる機能があれば、
- ゲストユーザーも安心
- 入力途中の情報の消失リスクを予防可能
- コンバージョン率の向上
- 誤情報の訂正機会増大でデータ収集の精度アップ
など、メリットはたくさんあります。
しかも複数の保存が可能なのは、Save Progress の特徴です。
Save Progress の使い方
フォームを途中保存できるようにする方法
- [Ninja Forms] から途中保存したいフォームを任意で選択し右下プラスアイコンをクリック

- 「共通の項目」から [保存] をクリック

- フォームに保存ボタンが設置される
保存ボタンは公開前なら送信ボタンと上下の入れ替えが可能です。

- [完了] > [公開] をクリック
フォーム入力途中で保存したい場合は [保存] ボタンを押すだけです。
※[保存] ボタンはログインユーザーに限り表示されます。
再訪の際に [読み込む] をクリックすると、一時保存した続きから入力できます。

他のサイトを経由しても保存した場面を再現することが可能です。
入力途中のフォームを複数保存
- [高度な設定] タブで [一時保存] をクリック

- 「複数の保存を許可する(要ログイン)」のスライダーを緑色に変更し [完了] > [公開] をクリック

- 新しくフォームに入力する都度、[保存] ボタンをクリックすると一時保存データとして複数保持します。
- 再訪時は複数の一時保存データが表示され [読み込む] をクリックすると入力再開が可能になります。

- [取り消す] をクリックするとフォームに入力されたデータはクリアされます。

以上が入力途中のフォームを複数保存する設定と保存、および読み込み方法になります。
ゲストユーザーでもフォームを保存できるようにするには
- [高度な設定] タブで [一時保存] をクリック

- 「ローカルブラウザストレージを有効にする」のスライダーを緑色に変更

【備考】
- ローカルストレージを使用する場合、自動であるため、「保存」ボタンは表示されません。
- この機能はローカルブラウザのストレージにデータを保存することで機能するため、ユーザーが保存されているブラウザデータを削除すると、保存情報も失われます。
- ユーザーは、最初にフォームにアクセスしたときと同じデバイスとブラウザを使用してフォームに戻る必要があります。
それ以外では、フォームに保存されている情報が表示されません。
以上がゲストユーザーでもフォームを保存できる設定となります。
フォーム一時保存時のアクション設定
- [メール&アクション] タブをクリック

- フォーム一時保存時のアクションをスライダーで設定
それぞれ一時保存時のアクションを説明します。
- 「送信データの保存」を ON にすると WordPress 側にデータを保存。
- 「自動返信メール」を ON にするとユーザーにメール送信
- 「通知メール」を ON にするとサイト管理者にメール送信
- 「完了メッセージ」を ON にするとフォーム送信メッセージ表示およびユーザーに確認メール送信
アクションの応用
フォームの一時保存と送信ボタンをクリックした場合のアクションを、それぞれ違う内容に設定することが可能です。
例えば、一時保存と送信ボタンをクリックした後、
- 保存あるいは送信の成功を告げるメッセージを表示
- ユーザーに確認または控えのメールを送信
する場合を紹介します。
- メッセージをコピーします。
[歯車マーク] をクリックして「コピーアイコン」をクリックします。

- 設定に応じて編集します。
※一時保存に成功した場合のメッセージ

- 設定は以下の通り。

- [完了] > [公開] をクリック
以上がフォーム一時保存時のアクション設定および応用の例になります。
途中保存されたデータの確認方法
- [メールとアクション] タブをクリック
WordPress に保存するため「送信データの保存」を ON にします。

- [公開] をクリック
- [Ninja Forms] > [送信データ] をクリックし「フォームを選択」でデータを確認したいフォームを選ぶ
- [一時保存されたフォームを表示] をクリック

- 一時保存されたフォームのデータが表示されます。

- 詳細表示は [一時保存の進行状況を表示] をクリックします。
フォーム送信完了にする場合は [送信済に変更] をクリックします。
削除する場合 [削除] をクリックします。
※メニューはオンマウスで表示
以上が途中保存されたデータの確認方法になります。
Save Progress は入力途中のフォームを一時的に保存できる機能を追加するアドオンです。
ログインユーザーにはフォーム入力の履歴が残され、再訪時に選ぶオプションが設定可能になります。
ゲストユーザーも入力状態を維持する設定が簡単にできます。
フォーム保存時に控えを送信するかどうか、アクションもボタンひとつで可能です。
管理者側でも不審なフォーム入力が無いかどうか、データを保存してチェックできる点はアドオンの魅力と言えます。