EU Compliance Addonは、Google アナリティクスの計測を GDPR に準拠させるアドオンです。
GDPR ( General Data Protection Regulation ) とは、2018年5月にEUで施行された「EU一般データ保護規則」のことを言います。
EU域内の各国に適用される、個人データの保護、その取り扱いについて詳細に定められた法令です。
日本でも「改正個人情報保護法」が2017年5月30日に全面施行されていますが、グローバルにビジネスを展開する上では、GDPR を避けて通れません。
特に、EU圏において、
- 子会社や支店、営業所を持つ、または持つ予定のある企業
- 日本から商品やサービスを提供している企業
- 個人データ処理の委託を受けている企業
などが対象です。
EU Compliance Addon を導入することによって、GDPR に準拠した形でアクセス解析データの取得が可能となります。
GDPR に準拠した形でアクセス解析
EU Compliance Addon を導入することによって、Google アナリティクスのデータについては、
- IPアドレスを匿名化
- リマーケティングと広告の統計やレポートを無効化
- ユーザーIDと作成者名の追跡を無効化
することができます。
つまり GDPR に基づいたプライバシー規制へのコンプライアンスの向上に繋がります。
GDPR などのヨーロッパのデータ法は、特に分析に関して、サイトをコンプライアンスに準拠させる方法を理解することが困難な傾向にあります。
特に個人では、GDPR 準拠のハードルは高すぎます。
Monster Insights Pro プラグインに EU Compliance Addon を組み合わせると、必要な設定変更の大部分を自動的に設定してくれるため、貴重な時間を節約可能です。
EU Compliance Addon の使い方
Google アナリティクスを GDPR に準拠させる方法
EU Compliance Addon を使用して、Google アナリティクスを GDPR に準拠させる方法を説明します。
アドオンのインストールと有効化は済んでいるものとみなします。
- [管理] をクリックし「プロパティ」から [トラッキング情報] を選択して [データ保持] クリック

- 「ユーザーデータとイベントデータの保持」について設定

- 変更した場合は [保存] をクリック
- 続いて [プロパティ設定] をクリックして「ユーザー属性レポートとインタレスト カテゴリ レポートの有効化」を OFF

- 続いて [管理] をクリックし「プロパティ」から [トラッキング情報] を選択して [データ収集] クリック後「リマーケティング」と「広告レポート機能」を OFF

- 続いて [管理] > [アカウント設定] を選択して「データ処理修正条項」に同意

- ポップアップの [同意] をクリック

- [保存] をクリック
以上が Google アナリティクスを GDPR に準拠させる方法になります。
【注意事項】
このアドオンは、さまざまなEU法に準拠するために必要な設定変更の一部を自動化するように設計されていますが、Webサイトの動的な性質により、100%の法的準拠を提供できるプラグインはありません。
専門のインターネット法律弁護士に相談して、管轄区域およびユースケースに適用されるすべての法律に準拠しているかどうかを判断してください。
ウェブサイト運営者として、プラグインの使用に適用されるすべての法律および規制に準拠していることを確認するようにしましょう。
EU Compliance Addonは、Google アナリティクスの計測を GDPR に準拠させるアドオンです。
IPアドレスを匿名化、リマーケティングと広告の統計やレポートを無効化、ユーザーIDと作成者名の追跡を無効化などが実装されていますが、不安や疑問がある場合は、法律の専門家へ相談するようにしてください。
Google アナリティクスを GDPR に準拠させるという観点においては、EU Compliance Addon は最適です。